鰊（ニシン）

食と健康に関する辞典

（サイトの主旨）
健康の基本は、食にあります。「食と健康に関する辞典」では、野菜を始めとして魚介類、肉類など様々な食材の栄養成分とその働きや生活習慣病などの病気との関わりをわかりやすく説明しています。また、栄養やサプリメントなどに関する知識をコンパクトに紹介しています。

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鰊（ニシン）

鰊は、春告魚とも呼ばれて、かつては春になると北海道沿岸に大量に群来し、北海道の長い冬に終わりを告げる魚でしたが、海流の変化によって漁獲量が激減し、現在はロシアやノルウェーなどからの輸入ものが主流となりました。旬は春で、塩焼きなどにされます。2～3枚におろし乾燥させたものが身は身欠きニシン、卵巣はカズノコに加工されます。

栄養成分としては、たんぱく質、ビタミン類が豊富です。皮膚や内臓、目の粘膜を強化し、免疫細胞の働きを活性化させる働きのあるビタミンＡ、赤血球のヘモグロビンの合成を助け悪性貧血を予防するビタミンＢ12、カルシウムやリンの吸収を高め骨を丈夫にするビタミンＤが豊富に含まれます。ＩＰＡ（イコサペンタエン酸）やＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）の不飽和脂肪酸も多く含まれますが、特に身欠きニシンに豊富です。ＩＰＡやＤＨＡは、血栓を溶解したり、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、動脈硬化などの生活習慣病を予防・改善します。ＤＨＡは、脳や神経組織の発育を促進し、記憶力や学習能力を向上させる働きもあります。

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